コミック未見ですが、王道ヒーローものの躍動感、そして海中世界の描写が素晴らしい。怪獣好きはぜひ。アクアマンかわいい。以下ネタバレ。

JL後の話なんですね。まずモモアマンがかわいい。JLの時と少し印象が違う。（目の色も違う。）むしろインスタとかから垣間見える、中の人の普段の姿とダブる。映画のアクアマンの性格は、中の人の性格をめっちゃ反映してるんじゃないかと思ったり。

アクアマンが純愛恋愛ストーリーから始まるとは思わなかったけど、おかげでアーサーの背景がすごくわかりやすくて、入りやすかったです。モモアパパもかわいいし、アクアマンファミリー好きになっちゃうよねあんなん・・・。かわいい二人と、メラとアトランナという美しく行動派なヒロインとの組み合わせがすごく好きです。二人とも、本当に綺麗なんだもの・・・。 かわいいと綺麗しかない夢の王国。
そしてアーサーとメラの、相棒感が素敵。スレイヤーズ初期の、ガウリイとリナを思い出す。

アトランティスの描写自体もめっちゃわくわくしました。見たことのない綺麗な世界。映画館で声出しそうになったよ。あれだけでも充分お釣り来た！そこで繰り広げられるカーチェイスとか、闘技場の血の気の多そうなアトランティス人とか、たまらん。あのカー？でもサメでも、タツノオトシゴでもいいから乗りたい。めちゃ乗りたい。

ただ、私はオームの描写がちょっと不満で。なんで彼、メラとバルコに王の資格無しって思われたんだろう。地上と戦おうとしたから？とは思うのですが、何故そこまでしようと思ったのか、も少し知りたかったなあ。ブラックマンタを使って、地上が戦争仕掛けてきたように偽装するほど、戦いたかったんだよね。理由などない！母上も地上人と恋したことが原因で死んだし、とにかく滅ぼす ！って感じなのか。

あと、バルコに裏切られたのがかわいそうで。ここは完全に想像なんですが、アーサーと決闘前、アーサーに地上に戻れって言ったときはまだ気づいてなかったのでは？それがメラに裏切られ、調べるうちにバルコのことも知って・・・とかだと、かなりショックだなと。
いや、初めから気づいてたけど、ずっと世話になった間柄だし・・・と見て見ぬふりをしてたのがとうとう・・・ってなってもかわいそうやな。どっちにしてもかわいそうやな。

そう、バルコ。「あ、アルフレッドポジション（※保護者、かっこよすぎる爺）来たやん？」と思ったのですが、アルフレッドとは微妙に違うなあ。そもそも彼がアーサーについたのは、アトランナがアーサーに地上と海の架け橋となることを望んだからじゃないかしら。あくまでアトランナ基準。
もちろん今ではオームのふるまいとかもあって、アーサー個人への愛情や信頼はゆるぎないものがあるけれど、根底がアトランナというのは崩せない気がする。でもそこがいい。

BvSのアルフレッドは、もうブルース一筋というか。意見も言う、諫めもする、けれどブルースのためなら地獄の果てまでご一緒します、という情の強（こわ）さを感じます。それは、どのアースのアルフレッドも多かれ少なかれ持ってると思いますが、BvSは突き抜けてるというか、そこにブルースの意思は関係ないのが理想。
さらに言うと、ブルースはアルフレッドを道連れにとかもちろん望まないんですが、でもその情を理解していて、さらに無意識に甘えてしまうかな・・・いやどうかな・・・巻き込んだという罪の意識（アルフレッドは巻き込まれたなんてまったく思ってないけど）はガンガンあるよね・・・ごめんもうちょっと考えてみる。別の機会にな。これはアクアマン感想・・・。

気を取り直してブラックマンタ。アクアマンの宿敵、という刷り込みだけあったのですが、あんまり印象に残らなかった。アクアマンが人を（悪人であれ）見殺しにするというのは印象に残ったけれど、いや逆恨みやろと。
でも、はたから見れば逆恨みでも、父のためにアクアマンを付け狙うその一途さが、なんだか気の毒だった。すごい能力持ってるのに、なんでそんなことに使うのって。ただ、彼にとってはそんなことじゃないのよね。

とまあぽろぽろ書いてきましたが、ストーリーもまとまってて、見やすかったです。ツッコミはじめりゃキリない気はするけれど、それよりもあの綺麗な海中世界と、モモアマンのかわいさを堪能していただきたい。おすすめです。

世界の海が危機に陥った映像で、スーパーマンの赤マントや、バットプレーンの
映り込みがないか、思わず探してしまったのは秘密です。